COUNTIF関数の結果がおかしい?0になる原因|半角/全角
ここでは、COUNTIF関数で文字列をカウントする場合に、結果が「0」になってしまう原因と対処法を解説します。
始めに「0」になってしまう原因を、次にその対処法を説明します。
これでCOUNTIF関数で文字列を確実にカウントすることができるようになりますよ。
1.以上、以下で0になる場合
まず、以上や以下などの、数値や日付の条件値で0になる場合、考えられる原因とその対策は次の通りです。
1-1.検索条件の書き方が間違っている
もしかしたら、検索条件の書き方を間違っているのかもしれません。
一つ例を見てみましょう。
上の表は、あるテストの結果をまとめたものです。この表をもとに、80点以上の人数をCOUNTIF関数でカウントしたいとします。
しかし、数式を次のようにするとうまくカウントできません。
=COUNTIF(B4:B8,">=D4")
正しくは、次の通りです。
=COUNTIF(B4:B8,">="&D4)
条件値をセル参照して「以上」や「以下」の条件にしたい場合、検索条件は、
">=D4"
のように「全てを『"』で囲む」のではなく、
">="&D4
のように、「比較演算子のみを『"』で囲み、セル番号とは&でつなぐ」ようにしなければならないのです。
このように、まずは検索条件の書き方を間違っていないかを確認しましょう。
1-2.値が文字列になっている
もしかしたら、値が文字列になっているかもしれません。
一つ例を見てみましょう。
先ほどと同じように、80点以上をカウントしようとしています。さっきとは違って、今度は検索条件の書き方は間違っていないようですが、結果は0です。
なぜでしょうか?
よく見ると、テスト結果の入ったセルに「緑色の三角」が見えます。
原因は「値が文字列になっている」ためで、緑色の三角は、数値が文字列になっているため付いたものです。
この場合には数値の入ったすべてのセルを選択した状態で「!」マークをクリックし、「数値の変換する」を選択するとまとめて変換されます。
このように、値が文字列になっていないかも確認しましょう。
2.文字列のカウントで0になる場合
次に、検索値が文字列の時に0になるケースを見てみます。
2-1.半角と全角の違いがある
検索する範囲と検索値で半角と全角の違いがあると、正しくカウントされません。
一つ例を見てみましょう。
上の表は、授業ごとの評価が入ったものです。この表をもとに、評価がAの数をカウントしたいとします。
しかし、上の例ではうまくカウントできていません。これはちょっと見づらいですが、B列が半角、条件値が全角のローマ字になっているためです。
COUNTIF関数は、半角と全角を区別してカウントします。
そのため、範囲内の値と条件値で「半角/全角を含めて合っているか?」にも注意しましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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