エクセルのIFS関数でAND条件(どれにも一致)にする方法
ここでは、IFS関数でAND条件にする方法を解説します。
IFS関数はもともと複数条件を指定できるので、かえってこんがらがってしまいがちです。そのあたりも整理します。
1.IFS関数でのAND条件とは
始めに、IFS関数でのAND条件はどういう形になるのか、どんな時に使えるのかを見てみます。
1-1.IFS関数の基本系は
まず、IFS関数の基本形は次の通りです。
IFS関数は、「論理式」と「値が真の場合」がセットになっていて、1から順に「論理式」に当てはまるかを判定、当てはまれば「真の場合」の値を返し、当てはまらなければ次の「論理式」に行く、という流れです。
1-2.AND条件とは
IFS関数でAND条件にする場合、「論理式」が「どちらにも当てはまるか?」という形になります。
一つ例を見てみましょう。
上の表は、国語と数学の試験結果を「合格」と「不合格」の2パターンで表示したものです。
そして、D列に「両方合格→合格」、「片方だけ合格→再試験」、「両方不合格→不合格」と表示したいとします。
この場合、論理式は「国語も数学も合格か?」、「国語だけ合格か?」、「数学だけ合格か?」、「どちらも不合格か?」の4パターンになります。
このような論理式だとAND条件が必要で、例えば論理式1では「国語が合格」AND「数学が合格」というような形になります。
2.AND条件の数式の形と作り方
次に、数式の形と作り方を見てみます。
2-1.AND条件の数式の形は
IFS関数の条件での数式の形は、次の通りです。
論理式が「AND(論理式,論理式)」の形になります。
先ほどの例の場合、セルD2に入れる数式は次のようになります。
=IFS(AND(B2="合格",C2="合格"),"合格",AND(B2="合格",C2="不合格"),"再試験",AND(B2="不合格",C2="合格"),"再試験",TRUE,"不合格")
これで、AND内の両方が満たされた場合に「真の場合の値」が返ってきます。
2-2.数式の作り方
では、先ほどの例の数式を実際に作ってみます。
以下手順です。
(1)セルに「=IFS(」と入力する
(2)「AND(」と入力する
(3)一つ目の論理式を入力後、「,」を入力する
(4)二つ目の論理式を入力後、「),」を入力する
(5)真の場合の値を入力後、「,」を入力する
(6)以下、同様にして必要な論理式と真の場合を入力していけば完了
3.AND条件を使うのはこんな時
IFS関数は、もともと複数条件が指定できる関数なので、どんな時にIFS関数のAND条件が使えるか、こんがらがってしまう時があります。
そんな時のために、IFS関数でAND条件を使うのはこんな時、というアドバイスです。
IFS関数でAND条件を使うのは、「複数の条件のどちらも満たすか?を判定したい時」です。
AND条件でない場合のIFS関数は、「A1に当てはまればAを、B1に当てはまればBを返す…」という形です。
対してAND条件の場合のIFS関数は、「A1とA2に当てはまればAを、B1とB2に当てはまればBを返す…」という形になります。
このように整理して考えると、分かりやすいと思います。
以上、参考になれば幸いです。
【口コミ・評判のいいExcel本の紹介】
IFS関数に関連したページは、次の通りです。。
- IFS関数 使いこなすためのポイントはこちら
- ◎基本的な使い方
- ◎AND条件(どれにも当てはまる)にする方法
- ◎以上、以下を指定する方法
- ◎「それ以外」ははTRUE?|偽の場合の指定方法
- ◎使えない原因と対処法